『底辺(第4階層)の人とは関わってはいけません』←これに全力でつっこんでみた
2016年に『底辺(第4階層)の人とは関わってはいけません』という記事で炎上したことがあったようなのですが、風俗嬢数人と付き合ったり一時期ホストやったりしていた身分としてはですね、聞き捨てならないと思いつつも一理あるのかもしれないという複雑な気持ちでこの件に触れるわけです。
階層はこのように分類されていました。
第1階層 上級公務員、経団連加盟大企業勤務者、難関国家資格、成功した起業家。配偶者含む
第2階層 2流中規模会社勤務者。2流公務員
第3階層 中小企業勤務者、ニート
第4階層 フリーター、非正規社員、派遣社員、飲み屋、風俗嬢など売春婦
分類はかなりざっくりとしていて、第4階層とは非正規・派遣社員とフリーター、あとはいわゆる『夜の街』と言われるエリアに属する人々です。
第2階層の『2流』といういい方も区別的ですね。
うちの両親よりひどいです。
ニートがなんで第3?
あれ?
反社会勢力がなくない?
〇次は関わるべきではない理由です。
関わるべきでない理由1. 犯罪に巻き込まれるから
非正規・派遣社員・フリーターは犯罪を常習しているのでしょうか。
飲み屋・風俗嬢ですら全部が日常的に犯罪をしているわけではありません。
反社会勢力と混同してないでしょうか。
私は一時期ホストをやっていましたが、回りに犯罪をしている人はいませんでしたよ。
(経営者は脱税とかあるかもしれませんね)
関わるべきでない理由2. 頭が悪いから
何を根拠に頭が悪いと言ってるのでしょうか。
正社員になりたくてもなれない非正規・派遣社員の人たちまで頭が悪いというのでしょうか。
世の中には正社員をやってみて性に合わないから非正規・派遣・フリーターのような雇用形態を取っている人もいます。
風俗嬢でも専業で
「月収200万円あったけどコロナで月収15万円になっちゃった~」
と言ってる人はちょっと考え直した方がいいですが、近年では大学の奨学金が払えなくて専業ではなくとも風俗をする女性もいるので、一概に頭が悪いとも言えないでしょう。
〇まとめ
この人の理論は確かに一理あるものの
・分類に甘い部分がある
・人の苦労を分かってないようなところがある
・断罪的な物言い
これらによって聞いた人に
「何言ってんの?」
という反感を持たせるわけですね。
心理学を学んでみるとわかるのですが、根っからのサイコパス以外救えない人間なんていないですよ。
みんな家庭環境とかいろいろありますから。
『底辺(第4階層)とは関わってはいけません』
こういうことを言う人を作ってしまう教育や社会のシステムを見直さなくてはならないと思いました。