ルシフェル教授の世直しブログ

カオス系YouTuberルシフェル教授の雑記

ゆとり教育はそんなに悪かったのか?~SNSの及ぼす影響とともに~

今から8年ほど前の2010年頃、私は20代後半でした。

(年齢がばれてしまうかもしれませんね)


その頃私はヴィジュアル系バンドで売れることを夢見て日夜活動していたのですが、その頃のバンドメンバーに私より6歳ほど年下のいわゆる『ゆとり世代』と言われる人たちが加入したのです。


私(ドラム)とベースが当時アラサー世代、ギターとボーカルがゆとり世代でした。


私が昭和生まれに対して彼らは平成生まれでもあります。


以下、特定のサンプルを全体化するのは危険だとは思いますが、私の当時の所感を述べたいと思います。


多感な時期の流行歌や世の中の流れがお互い違うことにより、多少のジェネレーションギャップはやはりあります。


しかし彼らは驚くべきことを言ってきたのです。


彼ら「バンド内敬語やめませんか?」


私&ベース「えっ(なにそれこわい)」


バンド内での連携を強化するために敬語廃止という案も一理あるかもしれません。


しかしそれは年上の私たちから提案されることなのではないか…私とベースは首をかしげました。


彼らの特筆すべき点としてはネット文化が当たり前になっている点です。


私たちの世代では10代後半から20代前半にかけてmixiやモバゲーなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が台頭していますが、彼らは10代前半にはそれらに親しんできたのです。


そう、彼の掲示板サイトですらも。


彼らの間ではネット掲示板で「叩く」「叩かれる」というのが当たり前になっていたようで、私にはない感覚でした。


彼らからは私たちの世代の人間に見られるような角が立っておらず、均質化されているような印象を受けました。


私はゆとり教育の全容を理解しているわけではありませんが、彼らにゆとり教育の概要を聞くと


「教科書の内容をかなり削られた」


とのことです。


教科書のカリキュラムを大幅に削ったことでゆとり世代に見られる均質化が起こるのだろうか…?


私は長年考えていましたが、もしかしたら一理あるのかもしれません。


教育のカリキュラムを削ることによって人格形成になんらかの影響を及ぼした可能性はあります。


しかし、ゆとり教育と同時期に台頭したネット文化の存在も無視出来ません。


教育よりもネット文化の方がより親密に接する機会が多いからです。


教育よりもネット文化の影響の方が大きいのではないか?


一部で言われるように、ゆとり教育によって育てられた世代を『ゆとり世代』と括り、「これだからゆとり世代は~」というような論調もあまりよくないのではないかと思うのです。


なぜなら彼らにとってゆとり教育を施されたことは不可抗力だからです。


平成も終わりに近づき、ゆとり世代も企業内でそれなりの地位を築いたり、家庭を持つ人もいるでしょう。


我々昭和生まれも「これだから昭和生まれは~」言われないようにしたいものですね。